当学院では久々のギターコンサートプロデュースです。ドイツ生まれのリースケ氏は以前よりCDでその美しい音による演奏を聴いて知っていたのですが、今回、たまたま知人から依頼があったので引き受けました。
会場の鹿島町教会は音も良く響き(リースケ氏が持ってきたギター、1912年製のマヌエル・ラミレスがたいへん素晴らしいギターであったこともその理由の一つですが)ギター音楽のすばらしさを再認識させられました。
皆様のご協力のおかげでたいへん充実したコンサートとなりました。
翌日16日は呉羽の芸術創造センターでの公開レッスンでした。リースケ氏の気さくな人柄、分かりやすいレッスンで、受講生も聴講生もとても良い経験となったと思います。
終了後は当学院の生徒さんたちとリースケ氏を囲んでの昼食会。楽しいひとときを過ごせました。(四十谷隆司)
■楽屋にて
■リースケ氏を囲んでの昼食会 |
■公開ギター講座
■公開ギター講座 |
|
ヴルフィン・リースケ
Wulfin Lieske
ヴルフィン・リースケは彼の世代の中でも最も魅力的なギターリストの一人である。1956年ドイツに生まれ、12歳からギターを始める。ギターをアンドレス・セゴビア、ジョン・ウイリアムズ、オスカー・ギリア、室内楽をアマデウス弦楽四重奏団や伝説的ヴァイオリンニスト、ルドルフ・コリッシュに学んだ。国際コンクールでの優勝、またフェスティバルへの参加を通して早くから国際的評価を獲得する。キドン・クレメール、ウラジミール・トンカ、アストール・ピアソラのようなアーティストと一緒に演奏活動を行ってきている。1986年、バッハ、シューベルトの作品を入れたCDをリリースしEMIに高く評価される。1856年の『ラ・レオナ』を含むアントニオ・デ・トーレス、ヴィセンテ・アリアス、マヌエル・ラミレスなどスペインの名工のギターを演奏している。1992年、タレガ、プジョール、リョベートの作品を入れたCD「“ドーレス・アルバム”ギター・エスパニョーラVol.1」は歴史的なレコーディングとなった。1995年、1999年にアンダンテの招聘で来日、全国各地でコンサートを行った。今回で3度目の来日となる。 |
|