クラシックギターと聞くと、多くの方はクラシックの曲を弾くためのギターだという固いイメージを持たれているかもしれせんが、それは誤解です。クラシックギターとは本来、伝統的なオーソドックスなギターのことをいい、どんな曲でも弾くことができる万能ギターなのです。そして、クラシックギターがもつ様々な機能の一部がより強調されて生まれたのがフォークギターやエレキギターなのです。つまり、クラシックギターは音楽のジャンルを問わない、最も基本的なギターといえるのです。
楽器そのものの起源は打楽器にはじまり、笛、弦楽器(最初は指ではじくもの、その後弓で弾くものへ)、そして鍵盤へと続きます。ギターはルネッサンス時代(15〜16世紀、日本の室町時代)に4コースギター(1弦は単弦、他は複弦)として登場し、バロック時代(17世紀、日本の安土桃山〜江戸時代前期)にかけて5コースのバロックギターが一般に広まりました。
音色はその人それぞれの好みがありますので、どちらが優れているという甲乙はつけられません。演奏家によっては曲の雰囲気によって両者を使い分けたり、製作家によっては好みの材質のギターしか作らないという方もいます。しかしながら、一般的に多くの演奏家、製作家の間ではハカランダが最高といわれています。 また、表板に使われる木は松材と杉材の2種類があります。これらもそれぞれ音質が違いますので、どちらかを選ぶというのもなかなか難しく、両方欲しくなるというのが正直なところです。
初心者の方の場合は、有名な曲というよりもギターのためのオリジナル曲が主流になります。一般にはあまり知られていないかもしれませんが、やさしい技術で弾けるようにと、カルリ、カルカッシそしてソルといったギタリストが作曲した美しい響きをもつ曲です。これらの曲でまずは基礎的な技術を身につけて次のステップをめざしていただくことになります。中級に入ると弾ける曲の範囲が格段に増えます。世界で活躍するギタリストのCDに入っている曲が何曲もありますので、それらにチャレンジしていくことが次第に可能となっていきます。 弾けると一目おかれる曲としては、トレモロの曲で 『アルハンブラの想い出』 があります。この曲は一応上級レベルですが、当学院では中級の方でも弾いています。きちんと基礎から技術を積み上げていけば十分可能なことなのです。 さらに、これが弾ければプロ級という曲としては 『グラナダ』 『大聖堂』 『アストリアス』 『魔笛の主題による変奏』 などがあります。このあたりになるとかなり上級レベルといえます。
クラシックギターは単旋律主体ではなく、ひとりで伴奏もすべてできる楽器で、しかも持ち運びが自由で手軽にできるという便利さがあります。しかも、中級程度になるとCDで発売されている曲がたくさんあるので、自分がそこに近づいているという実感がより身近に感じられ、上達の喜びを得ることができます。そうした楽しみがいっぱいあるのがクラシックギターだと思います。 |
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